令和4年12月24日(土曜日)晴れ
たいよう軒
ラーメン&半チャーハン 750円


新「半チャンラーメン御三家」
神保町の「半チャンラーメン御三家」とは、
長らく『さぶちゃん』『成光』『伊峡』の三店舗のことを言っていたが、
元祖の『さぶちゃん』のご主人がお亡くなりになり閉店。
今は『たいよう軒』が新御三家として数えられていることを知ったのは最近のことだ。
靖国通り裏の専修大学前の静かな通りにある同店は以前から知ってはいたが、
入ったことはなかった。
クリスマスイブの週末土曜日。
朝から雲一つない晴天に恵まれ、神保町にやって来た小生は、
クリスマスとは何の関係もないが、その『たいよう軒』を訪れることに。
時刻は午前11時半前。
黄色いひさしが目立つ店に入ると
カウンター8席だけのこじんまりとした店内には前客が3人。
接客や配膳担当の奥様? に迎えられる。
ご主人は黙々と中華鍋を振っている。
ガンガンガンと激しい音が響く。
絶妙なコンビネーション
「ご注文はお決まりですか?」という奥様に
「ラーメン&半チャーハン」と伝えると、
すぐ「半チャン」とご主人に注文を通す。
調理開始。
ご主人がお湯を張った中華鍋で麺を茹で、
その間にどんぶりに醤油ダレとスープを注ぎ、
麺が茹で上がると、それをスープになじませるように沈める。
奥様がチャーシュー、メンマ、ネギ、絹さや、海苔をトッピングすると完成。
さらにご主人は別の中華鍋で作り置きしたチャーハンを改めて炒め(『さぶちゃん』も同じやり方)、
お玉ですくい皿へ。
ラーメンと半チャーハンが同時に提供される。
注文してから2分。
ご夫婦の手際の良さに感心する。
湯気をもうもうとあげるオーソドックスな東京ラーメンと、
「半」といっても普通盛りはあろうかというチャーハン。
まずはスープ。
鶏ガラや豚肉などでとった出汁の旨味にまろやかな醤油ダレの風味がじんわり。
油分少な目であっさりしている。沁みる味。
麺は少し縮れやねじりがある細麺。
やや柔らかい茹で具合でするすると入っていく。
分厚いチャーシューが2枚。
厚いのに齧るとホロっと柔らかく、肉の旨味溢れるぜいたくな一品。
腹パン必至の正統派半チャンラーメン
しっとり加減なチャーハンはラードのコクを感じるものの塩味控えめな優しい味わい。
ラーメンのスープと合わせて食べるのにピッタリの味付け。
具材はほぐしチャーシュー、ネギ、卵。他店ではしっかり一人前の量だ。
10分ほどで完食。
『さぶちゃん』のようなインパクトはないが、
しみじみ美味しく腹パン必至の正統派半チャンラーメン。
新御三家の実力に触れたクリスマスランチ?であった。
ちょっとだけムービータイム
たいよう軒
電話:03-3222-9171
住所:東京都千代田区神田神保町3-12山瀬ビル1F
営業時間:11:00~15:00
定休日:日曜・祝日