令和2年12月16日(水曜日)快晴
メルシー
チャーシューメン 700円


半世紀以上の歴史を誇る名店
戦前は喫茶店で、
今のスタイルになったのが昭和33(1958)年という
半世紀以上の歴史を誇る同店(1970年に現在の場所に移転)。
近くにある早稲田大学の通学路にあることから、
同大卒の著名人にファンが多く、
今でも元大阪府知事の橋下徹さんや、
堺雅人さんは奥方の菅野美穂さんを連れ立って、
さらにタモリ御大までも顔を見せるという。
いざ、入店!
直接同大には縁のない小生だが、
OBやラーメン好きの知り合いたちからは
メルシーという名前だけは何度も耳にしていた。
快晴のこの日、
オープン直後の午前11時すぎに店を訪れると、
前客が一人、ビールと五目そばを注文している。
二人かけのテーブル席に陣取った小生は
壁のメニューを見て
水を持ってきたお姉さんにチャーシューメンをお願いする。
するとワラワラと次から次へ後客が入ってきて、
あっという間に席は8割ほど埋まる。
サラリーマン風から、
労働者風、会社の役員風、
もちろん学生風までその幅は広い。
一人20代の女子もやってきては、
慣れた感じでモヤシラーメンを注文していた。
天井は高く、店内は清潔で、
タイル張りの床や壁が何ともレトロ感を誘う。
具だくさんのチャーシューメン
そして10分ほどで、注文の品が。
使いこなした感のあるどんぶりの中には、
油膜の張った薄こげ茶のスープ。
どんぶりを覆いつくすチャーシュー、
そしてメンマ、もやし、コーンとネギ、
さやえんどうまで見える。
まずはスープをすくってひと口飲むと、
野菜と旨味調味料の甘みが広がり、
キレのある醤油だれの塩味と
鶏ガラなどの動物系と
煮干のダシの風味と旨味が追って来る。
麺は中太ストレート麺で、
優しい硬さだ。
スープの絡みも良く、
常連のほとんどは麺固めで注文するという。
ラーメン一杯450円の衝撃!
全体的にちょっとしょっぱめの味だが、
麺を啜った後、肉々しいチャーシューにかぶりつき、
コリコリしたメンマを噛みしめ、
甘いコーンでアクセントを感じ、
どんどん食べ進める。
これが早稲田の地で半世紀も愛されてきた昭和の味かと感服し、完食。
都心で今どきラーメン1杯450円。
これにチャーハンの540円を足しても
1000円札でおつりがくるという恐るべし高コスパの名店は
今も健在だった!
ちょっとだけムービータイム
メルシー(めるしー)
電話:03-3202-4980
住所:東京都新宿区馬場下町63
営業時間:11:00~19:00
定休日:日曜・祝日