令和4年12月17日(土曜日)くもり
鳥めし 鳥藤分店
極たまごとしゃもの親子丼 1600円


目的の店には長蛇の列が
寒空の週末土曜日。
久しぶりに築地へとやって来た小生は、
未食だったホルモン丼を食べようと、もんぜき通りに歩を進める。
すっかり人が戻ってきた築地場外市場。
午前11時前だというのに、目的の『きつねや』の前にはかなりのひとだかり。
歩道に設置されたテーブルの周りにはどんぶりをかきこむ外国人観光客がぎっしり。
さらに驚いたのは、このホルモン丼を求める行列が、
築地本願寺方面へ向け50人以上も続いているのだ。
そのほとんどが韓国や中国のアジア系の観光客。
そういえばコロナ前もこんなカンジだったっけ。
創業明治40年の鶏肉卸『鳥藤』直営の店
即諦め、次候補だった親子丼が有名な店へ。
『きつねや』を通り過ぎ、
ローソン手前の細い路地にはるとすぐにある『鳥めし 鳥藤分店』へ。
創業明治40(1907)年の鶏肉卸『鳥藤』直営の店で、
鶏肉はもちろん、卵にこだわった親子丼は食のプロの築地の人たちや観光客の舌を唸らせている。
これまでも何度か入ろうとしたが、いつも店の前の行列を見て断念していた。
ということで午前10時50分。
店に到着すると6人の並び。後ろにつける。
どれくらいかかるか見当もつかなかったが、回転が早く5~6分で入店。
空いたばかりのテーブル席を案内される。
店はカウンターとテーブルで16席とこじんまりとしているが、
客が途切れることがない。
店頭の写真を見て実においしそうだった「極みたまごのしゃも親子丼」をセレクトし、
店員さんに伝える。
かつて鳥藤といえば水炊きだったが、
最近は親子丼やカレー、唐揚げなどが人気らしい。
映える親子丼
7分後、お盆に載せられた蓋つきのどんぶり、鶏スープが運ばれてくる。
早速、蓋をとってご対面。
中央にトッピングされた黄身の鮮やかないオレンジ色が映える「極みたまごのしゃも親子丼」。
三つ葉の緑もいいアクセント。
木製スプーンをつかって黄身を崩し、ご飯としゃも肉と一緒に口の中へ。
トロトロの黄身の濃厚な味わいと肉質のしっかりしたしゃも肉の旨味、
甘めの割り下が混然一体となった極上の親子丼。
やはり見た目も重要だなと感心。
しゃも肉は適度な歯ごたえはあるが、固いという感じではなく、
噛めば鳥の旨味が溢れ出す。
そして鶏スープは、カシラやモミジ、ガラなどを、
前日から8時間かけて仕込んであるだけあって、
コラーゲンや旨味の詰まった滋味深い逸品。
親子丼の鶏肉もこれで煮るとあって、完璧なコンビネーション。
もうスプーンが止まらず、あっという間にキレイに完食。
ご飯の量もお上品だったのでマッハで瞬食。
明治40年から続く鶏肉卸店の実力を垣間見たひと時であった。
ちょっとだけムービータイム
鳥めし 鳥藤分店(とりとうぶんてん)
電話:03-3543-6525
住所:東京都中央区築地4-8-6
営業時間:7:30~14:00
定休日:日・祝・休市日